
こんにちは♪アンユキです。私は34歳の時に第一子を緊急帝王切開で出産し、37歳の時に第二子を自然分娩で出産したい!と思いトーラックに挑戦しました。(2022年)
日本ではまだまだトーラックをする人が少なく、トーラックのリスクや病院選びなど、情報を探すのにすごく苦労したので私の体験談をブログにまとめていきます。
トーラックを検討している方の参考になれば嬉しいです^^
トーラックするならここ!オススメの病院(東京)
私のオススメは渋谷区になる日本赤十字医療センターです(日赤医療センター産科)
日赤では海外のように帝王切開後の自然分娩を普通に対応してくれます。
私は埼玉県在住なので近郊の病院を探しましたが、対応してくれる病院や納得のいく病院がなく自宅から1時間以上かかりますが日赤病院で出産することを決めました!
遠方在住の私が日赤病院で出産した方法、この病院に決めた理由をお話ししていきます^^
こんな病院は避ける!やばい産院(私の体験談)
実は家から20分ほどの所にトーラックに対応してくれるB産院があり最初はそこに通っていました(埼玉県)ですが通っているうちに「ここの産院じゃ不安だ…」という気持ちになり16週の頃、日赤病院に転院。
産院での不安を感じた要素3つ
・設備不足
・人員不足
・医師・看護師の対応(病院による)
つわりもある中、B産院に初診にいくと院長先生が対応してくださり
「TOLAC希望ね、OKOK、他の病院じゃやってくれないからね〜」
と軽い感じで受け入れてくれ前回の出産状況のヒアリングや、傷の状態などみてもらいました。
TOLACに挑戦するには条件があるんですね。まずは自分が挑戦できる条件に当てはまるのかをチェックしてもらいました。
TOLAC挑戦の条件
・帝王切開が過去に1回であること(子宮を切った回数が1回)
・子宮を横に切っていること(お腹の傷が縦でも子宮が横ならOK)
・子宮内膜の厚みが十分である事(エコーでわかるようです)
私はこの3つの条件を満たしていたので
「よし!ここでTOLACしよう!」と決めました。正直こんな近くにTOLACできるところあってラッキー!と思ったのですが…
院長の診察は初診の時のみでいくたびに違う医師、そして4回目の診察で診察室に入るなり助産師さんから
「TOLAC希望なんですよね?」
「注意書きの紙、全部読みましたか?」
「旦那さんも納得してますか?」
「全てのリスクを承知の上の判断ですか?」
とぶっきらぼうにつめられました。
トーラックのリスクの大きさ100%成功するわけじゃない、帝王切開になる可能性も十分あるということ十分理解してますか?

的なことを言われびっくり!


とピシャッと言われてしまいました。
最初はあまりにもぶっきらぼうな態度でイラッとしましたが
確かにリスクについてもっと調べた方がいいかも…!という気持ちになり翌週に院長との面談を予約し、この産院の過去のVBAC成功率や子宮破裂率、万が一、子宮破裂した場合に必要な緊急対応などを聞いてみることにしたんです。
私が一番恐れていたのは子宮破裂のリスク。
そしてここは総合病院ではなく小さな産院。
設備は手術室が一つ、トーラックができる医師は院長のみ、小児科医も麻酔科医の常駐なしという環境。
手術の時は麻酔科医を他の病院から派遣してもらう、もし赤ちゃんに何かあったら近隣の総合病院まで搬送するということ。
だからTOLACに試みても予定日1週間前位までに生まれなかったら帝王切開手術の予約をしなきゃいけないそうです。

「もし夜中に陣痛が来て、その時院長がいなかったら?」
「もし、緊急帝王切開や子宮破裂した時に手術質が空いてなかったら?」
「もし、近隣の病院に手隙の麻酔科医がいなかったり交通事情で到着が遅れたら?」
私と赤ちゃんの命は大丈夫なのか!!!?
という不安と質問をぶつけてみました。
そしたら院長の回答にびっくり。
「もちろん、そうならないように早めの判断と対応をしていくけど、もしあなたが今戦時中で銃で撃たれた時に目の前に医者がいなかったらどうなる?それと一緒だよ」
こ、怖すぎる!!!!

院長との面談で転院を決意。
安全にトーラックに挑戦するには
緊急手術に対応できる環境が揃っていることだと実感しました。
ー手術室の数
ー麻酔医師の常駐
ー小児科医の常駐
子宮破裂を起こすと緊急な手術が必須になります。
赤ちゃんの状態が悪くなる可能性も高いからすぐ手術ができて赤ちゃんの処置もできる環境が必要なんですね。
命がかかってる緊急事態、時間との勝負です。
先日のお医者さんが「設備や環境が違う!」と言っていたことがしっくりきました。
(助言してくださった助産師さんに感謝です)
というとで他を探そう!!と決心しその時見つけたのが日赤病院。妊娠21周までは転院が可能でした。
電話で問い合わせてみると快く「初診に来てください」とのことで、初診の際も女医の先生のがすごく丁寧に説明してくださり
「うちでは普通にトーラックしていますし、設備も人員もそろっています」
「子宮破裂で大事故になった事例は一度もない」
という言葉に安心と信頼を置くことができました。
残る問題は病院までの距離。
埼玉県の自宅から東京都広尾まで通院は可能でも陣痛が来てからタクシーで向かっていたんじゃ間に合わない。
ということで病院の近隣にマンスリーマンションを借りて陣痛待ちすることにしました!
この方法で日赤病院で出産する遠方の方も結構いるようです。
遠方在住でも都内で出産するために
私の住まいは埼玉県、検診は近隣の病院で分娩は日赤でと里帰り出産もできるようですが私は日赤へ転院したのが既に中期。検診回数も多くないので、検診も日赤で受けることにしました。
転院、分娩予約の次はマンスリーマンション探し。
娘(2歳)と二人で引っ越そうかと思いましたがコロナ禍で旦那がリモートワークの日も多かったので家族全員で引っ越すことに!
物件探し。どの辺に住む?
旦那の出勤の都合もあり埼京線、湘南新宿ラインの通ってる駅で病院にも近いとなると最寄りえきは渋谷、恵比寿、大崎あたり。
いざ陣痛が来たときに病院までタクシーで20分以内の場所が理想。
リモートワーク用にも部屋が必要なので1LDK、2LDK(40平米以上)を条件に探しました。
一人暮らし用の1kなら20万前後でしたが家族で住むとなると、30万位上が相場でした。(Airbnbも探しましたが、こちらはさらに割高)
私はグッドステイというサイトを利用し
恵比寿駅徒歩10分以内/1LDK 40平米/マンスリー費用28万円(キャンペーン期間で30パーセントOFF)という物件を見つけたのでそこに決めました。

田園都市線の池尻大橋の方ならもう少し安くマンスリーマンションが借りられそうでしたが。交通の便もよく2歳児と毎日過ごしていたので近くに公園があるのは助かりました!恵比寿駅のたこ公園と広尾の有栖川公園によく行っていました^^
実際恵比寿のマンスリーに滞在してみて、近隣にもう少しリーズナブルなスーパーがあればよかったなぁと思いますが(食費が高かったよぉ…)
いつ頃からマンスリーに滞在?合計いくらかかった?
36週に入る頃にはマンスリーマンションへ移動し、予定日+5日分の滞在でトータル36日間の契約。その他初期費用など含めて家賃の合計金額38万。
予定日通り生まれるか分からないので、あらかじめ多めの日程で契約するか、延長など多少融通の聞く物件がオススメです。
家賃の出費はあったけど、夏の旅行だと思って1ヶ月の恵比寿ライフを楽しんできました♪
トーラック成功?失敗?
トーラックにはタイムリミットがあります。
お腹が大きくなりすぎるほど子宮破裂の危険度が増すので予定日までに生まれなかったら帝王切開です。日赤病院では万が一に備えて予定日以降+6日間の間で帝王切開の予約をします。私ギリギリの六日目に予約をしてました。(帝王切開でも立ち合いができるので旦那の予定も要確認)
陣痛を起こすために臨月からはとにかく毎日歩き回り、マンスリーマンションを雑巾掛けしてスクワットしてと必死に頑張りましたが結果
予定日を過ぎても陣痛は来ず帝王切開での出産になったのです…涙
でも日赤病院では「もし手術当日に陣痛が来たら手術をやめ自然分娩試みましょう!」と前向きな対応をしてくださいました。
手術予約日の前日から入院し、病院内を歩き回り、陣痛が起きやすいようにと入浴もさせてもらったけど、待てど待てど陣痛はこず。
タイムリミットを迎え手術室へ向かう際には悔しくて涙が溢れました。
だけど、いざ赤ちゃんと対面してみればそんな気持ちは吹っ飛び!
ただただ我が子との対面に涙が溢れます。
一人目の時は叶わなかった立ち会い出産も、カンガルーケアも、初乳を飲ますこともできて大満足。
生まれてきた赤ちゃんの体重は3960g。
先生も「この大きさだったら、陣痛がきてても
結局出てこれなくて緊急帝王切開になってたかもしれませんね。お母さんの一度切ってる子宮に負担をかけないように赤ちゃんが帝王切開を選んで生まれてきてくれたのかも」と先生が言ってくれました。
なんだか私もそんな気がします。
全てのことに意味があるんだと思います。
赤ちゃんは自分と母体にベストな日、ベストな方法で
産まれてきてくれてるんじゃないかな〜。
トーラックの成功率は50%と言われていますが
予定日超過でトーラックできない人のケースもよくあるみたいです。
でも、トーラックに挑戦してなかったら37週や38週で帝王切開になっていたところを40周と6日までお腹の中で大きく育てられただけでもトーラック出産を選んでよかったなと思います^^
トーラックは叶わなかったけど、母子ともに健康に出産できることが一番!満足のいくお産になりました。
産後、病院での生活。
日赤病院では産後個室に入院したのですが、母子同室でした。助産師さんが頻繁にみに来てくださったり、お風呂の際は預けることができました。
部屋の窓は大きいし、シャワールームもついているし、病院食もすごくおいしかったです!
長女を出産した病院と違い私が好印象を受けたのは、新生児の入浴がなかったことも私的にはよかったです。頼めば洗ってくれるのかも?ですが新生児を石鹸つけて洗いたくないなぁと思っていたのでちょうどよかった!
旦那の仕事の関係上、退院日を一日はやめてもらったり、ビタミンK2シロップを飲ませないという選択にも対応していただけました。
大きな総合病院だけど、自然派な考えも理解してもらえてよかったです^^
トーラックは叶いませんでしたが、この病院を選んでよかった本当に思いました。医師、看護師、設備、お産への考え、全て大満足!
※病院食ボリュームありました★
色々病院を調べてみて、病院によって出産に対する方針が違いますね。帝王切開率の高い病院もあれば、最低限の医療介入と自然分娩を重要視する病院もある。
ブログやYouTubeでトーラックの体験談をシェアしていてトーラックを検討している方からご連絡をいただくこともよくあります。
私が体験してみて一番感じたことは「リスクのあるトーラックに安心して望むためには納得いく病院選びが大事」ということでした。
二人目は自然に産みたい!と思いトーラックについて調べ始めましたが最初はリスクを冒してまで挑戦するべきか…とものすごく悩みました。(悩みすぎて禿げそうだった)
→私がトーラック出産を決断した理由(メリット・デメリット紹介)
結果トーラックは失敗でしたが、あの時トーラックを決意せずに諦めていたら後悔が残っていたかもしれません。自然分娩はできなかったけどできることは全部やったという満足感もあります^^
そのほかTOLACに対応している病院・産院
読者さんが教えてくれたのですが中目黒にある育良クリニックもトーラックに対応してくれているそうです。こちらも「不必要な医療介入をせず、妊婦さん・ご家族が
満足できる分娩」を目指していますという方針のようで素敵ですね^^
長くなりましたが最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
母子ともに健康に出産できますように★
=Anyuki=
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